■はじめに
朝、起きた瞬間に、なぜか涙が出ていた——。
あの頃の自分は、それが“限界のサイン”だとは思ってもいなかった。
「もっと頑張れたはず」
「自分より大変な人だっている」
そんなふうに、自分の気持ちにフタをして、走り続けていた。
でも結局、走れなくなって、すべて止まった。
■ 登場人物
【ゴリラ兄貴】
元・運送業社畜。月に2回しか家に帰れない働き方を8年。
「もう無理」と限界を迎え転職。現在はブログ「さよならブラック」で、
ギリギリで踏ん張ってる人に向けて発信中。
【しおり】
元・会社員ヒーラー。会社を辞めた後、感情が空っぽになった経験から、
“感じすぎる心”の回復を支える発信をしている。ともとはSNSでつながり、編集部の仲間。
■「涙が出るのは、弱さじゃない」って言ってもらいたかった

俺、運送やってた頃、家に帰れない日が続いててさ。
ある朝、目が覚めた瞬間に涙が出たことがあったんよ。

私も似たような経験あります。
起きたら勝手に涙が出てて、
でも「これくらいで泣くなんて…」って、自分を責めました。

そう、それよ。
泣いてるのに「泣いたらダメ」って思ってしまう。
でも、本当は“まだ感じられてた”だけでも、マシやったんかもな。
■「まだ大丈夫」って言葉ほど、怖いもんはない

ギリギリまで頑張ってる人ほど、「まだ大丈夫」「あと少し…」って言いがちですよね。

俺もそれ、ずっと言ってた。
でも、“まだ大丈夫”って言ってる時点で、もうしんどい証拠なんよ。
ほんまに大丈夫なときは、そんなこと言わん。

がんばれない自分を認める」って、意外と一番むずかしいんですよね。
■「休む」って、どういうことなのか分からなかった

転職して落ち着いてから思ったけど、
俺、「休む」ってどうすればいいのか分からんかった。

休むって、“何もしない”じゃなくて
“自分を責めない時間を過ごす”ことなんです。
自分に「大丈夫だよ」って言ってあげる時間。
■しおりからの小さな処方箋|“泣いた朝”にできること

泣いてしまった朝に、すぐ立ち直らなくて大丈夫。まずは、こんな小さなことをやってみてください。
【泣いた朝にやってほしい3つのこと】
- スマホを置いて、深呼吸を3回
- 「大丈夫、泣いていいよ」って、自分に声をかける
- あったかい飲み物を飲む(それだけでOK)
■“泣けた自分”を責めなくていい

もし今、朝起きて泣いてしまった人がいたら、
それは“心がちゃんと生きてる証拠”やと思う。
泣いてええよ。泣いたって、やり直せる。

ちゃんと感じてる人だからこそ、苦しくなるんですよね。
でも、感じられてるうちは、回復のチャンスはあります。
■最後に
「泣いてもいい」って、あのとき誰かに言ってほしかった。
だから今は、俺が言う側に回る番やと思ってる。
しんどい朝にこの記事が届いたなら、それだけで十分や。
焦らんでええよ。また会おうな。
【この対談はシリーズ化予定】
→ 次回:「頑張れない自分を、どう受け止めるか」
→ 更新情報は X または sayonara-black.com でお知らせ


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