「無料で相談に乗ってくれる」
「キャリアに合った会社を紹介してくれる」
「面接対策までしてくれる」
……一見、すごく“親切な存在”に見える。
でも実は、ビジネスモデルを理解してないと、損することもあるって知ってた?
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■ 転職エージェントは“成果報酬型”のビジネス
まず大前提として、
エージェントは求職者側からはお金を取らない。
じゃあ、どこから報酬をもらってるかというと──
**企業からの紹介料(=年収の3割前後)**なんだよ。
つまり、
あなたがどこかの企業に入社して「内定承諾」をした瞬間、
その企業から数十万円〜100万円以上の報酬がエージェント会社に支払われる。
これってつまり……
あなたの転職が“売上”になるってこと。
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■ ノルマや数字に追われる現場もある
エージェントも“営業職”。
・月に◯人を内定まで持っていく
・◯月までに何人動かす
みたいな数字のノルマに追われてる人も多い。
だから、こんなケースもある。
• まだ迷ってるのに「早く決断した方がいい」と急かされる
• 本当に合ってない業界を強めに推される
• 退職前提で話を進められる
全部が悪質じゃないけど、「営業トーク」になってる場面も、正直ある。
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■ すべての求人が「希望にマッチしてる」とは限らない
よくあるのが、「ご希望にマッチした求人です」と紹介される求人が──
• 離職率が高い
• 条件が実際と違う
• 前任者が短期で辞めてる
……なんてことも。
なぜなら、エージェント側も「紹介できる求人の中」でしか動けないから。
あなたに合う求人がなかったとしても、
「これしかない」と言って紹介せざるを得ない事情もある。
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■ じゃあどうすればいいの?
エージェントと関わるときのコツは──
✅ 相手を“中立な相談相手”とは思わないこと
→ あくまで「ビジネス」だということを忘れない
✅ “転職を前提”にしない
→ 「情報収集目的」と伝えて、様子を見てもOK
✅ 複数のエージェントを使う
→ 比較することで、“強引さ”や“ミスマッチ”に気づける
✅ 自分の軸を持つ
→「やっぱり違うな」と思ったら、勇気を持って断ろう
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■ 良いエージェントの見極めポイント
信頼できるエージェントは、次のような特徴がある。
• あなたの希望をちゃんと聞く
• 合わない求人は「やめておいた方がいい」と正直に言ってくれる
• 転職しない選択肢も一緒に考えてくれる
• スケジュールや判断を急かさない
要は、あなたの“人生”に真剣に向き合ってくれる人だ。
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■ 最後に
「転職=エージェント頼り」になってる人、多いけど──
それ、時にリスクにもなる。
俺もかつて、よく分からず流されそうになったことがある。
でも、自分の人生を預ける相手なんだから、
相手の“事情”や“立場”を理解した上で使うべきなんだよな。
エージェントは、うまく使えば強力な味方。
でも、見極めなければただの営業マン。
本気で転職を考えるなら、“情報弱者”で終わらないでほしい。
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【ゴリラ兄貴|さよならブラック編集部】
“相手のビジネス構造を理解する”。
それが、転職を「食われない」ための第一歩やで。
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■ 「エージェント=味方」と思ってない?

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